山形県醤油味噌工業協同組合 事務局長 清野義夫さん

山形県醤油味噌工業協同組合・事務局長の清野義夫さんにお話を伺いました。
一昨年の東日本大震災=福島第一原子力発電所の事故以来、量販店や学校給食関係者等から、食品に含まれる放射能についての不安や疑問を持ち込まれることが多くなり、しっかりとした数値をもとにした品質確認の必要性を強く感じた組合では、これらに対応するため、2012年、ゲルマニウム半導体検出器を導入しました。
山形県醤油味噌工業協同組合 事務局長 清野義夫さん
これは、放射能を測定する機器として、厚労省の定める公定法に記載されている検出器で、放射性セシウム、ヨウ素ほかガンマ線核種についてはかなりの精度を持った測定が可能です。検査にかかる時間は30分程度、1ベクレル未満の検出限界値で測定できます。検査時は、検体を容器に入れ、鉛と無酸素銅とアクリル板でできた扉で環境値の影響から遮断します。検出器の総重量2トン、扉だけでも200㎏という重量感です。

放射能を測定する機器として、厚労省の定める公定法に記載されている検出器
組合員が使用する米、大豆の品質と安全性をデータで示すことによって、消費者や納入先への信頼性を得ることができ、同様に県産の原料を使用している豆腐や納豆製造業者にもその安全性が認識されれば、地産地消がはかられ、販売の拡大にもつながるでしょう。
「山形県民はあまり気にされないようですが、関東の人、特に量販店の方は『お客様が非常に気にするので』と。検査機の価格はおよそ2000万円と安くない買い物ですが、とにかく、県産のみそと醤油からは放射能は出ないことを証明する必要がある」と清野さん。
肝心の検査費用ですが、組合員は一検体3000円、一般の人は5000円で検査してもらうことができ、農産物ほか、漬物や日本酒も持ち込まれているそうです。
消費者に安全・安心を証明するのは、つくり手の大事な仕事なのかもしれません。