IMPRESSION COMPETITION小学校家庭科副読本『おみそ 調べてみよう!食べてみよう!』
読後感想文コンクール
平成19年度 第15回 入賞者発表

うちのおみそ[文部科学大臣賞]

東京都昭島市立東小学校5年生吉村 治

ぼくの家の晩ごはんには、いつもみそ汁がついています。ハンバーグとかの洋食の時も、みそ汁です。肉や魚のみそ漬けも、家で作りますが、その時でも、やっぱりみそ汁が付いています。
家で食べるみそ料理の中で、一番歴史があるのは「ナスのみそ煮」です。これはぼくのおじいちゃんのお母さんから、おばあちゃんが教えてもらい、ぼくのお母さんがまた教えてもらったそうです。おじいちゃんは八十歳なので、だいたい百年も伝えられている料理ということになります。
今、家で使っているみそは、お店で買っていますが、ぼくの生まれる前は、家でも作っていたそうです。スーパーなどでは、口に合うみそが売っていなくて、家で作ることにしたそうです。近所に、こうじの専門店があって、お話を聞きに行ったら、いい大豆や塩もそこで揃うし、作り方も教えてくれたので、作ってみたそうです。
朝早くから、大豆を煮て、すりばちでつぶしながら、こうじと塩を混ぜて、かめに入れていく、夕方までかかる大仕事だったそうです。時間も手間もかかったけれど、こうじ屋さんが、予約した日に一番いい状態のこうじを売ってくれるので、本当においしいみそができたそうです。ぼくが生まれる直前までは、そうやって作っていたみたいです。でも、それからは、段々と忙しくなってきたことや、おいしいみそがお店でも買えるようになったので、作らなくなってしまいました。
おみその作文を書くのに、家族のみんなに聞いたら、家でおみそ作りをした時の話が、いっぱい出てきました。お姉ちゃんは、野球のボールくらいに丸めたかたまりを、投げるようにかめに入れたことを、今でも覚えているそうです。これは、空気を抜きながらかめに詰め込むために、必要なことらしいのですが、すごくやってみたくなりました。それで、お母さんにお願いをして、冬になったらみそ作りを復活してもらうことにしました。作ってから、食べられるようになるまで、一年ぐらいかかるそうですが、みんなでがんばって作ったおみそがどれくらいおいしいのか、楽しみです。

平成19年度 第15回 入賞者一覧に戻る