IMPRESSION COMPETITION小学校家庭科副読本『おみそ 調べてみよう!食べてみよう!』
読後感想文コンクール
平成21年度 第17回 入賞者発表

日本人も韓国人もみそで元気[優秀賞]

香川県観音寺市立常磐小学校6年生十河 一穂

みその原料は、大豆です。大豆には人間の成長に欠かすことのできない良質のたんぱく質がふくまれているそうです。日本人は昔から、ご飯とみそ汁を食べてきました。みそ汁を飲むことにより、ご飯だけでは不足しがちなたんぱく質やビタミンなどをみそでおぎなうことができるそうです。日本人にとって、みそは欠かすことのできない食材といえます。
みそは、日本だけでなく韓国でも食べられています。ぼくは、三才から六才まで韓国で住んでいました。冬になると韓国のスーパーにキムチをつけるための白菜と不思議な固まりが並びます。その固まりは、茶色くて、まるで粘土のようです。ぼくは、ずっと何だろうと思っていました。あとで、母から韓国のみそのもとだと聞いてびっくりしました。それは、メジュというもので、韓国のみそ「テンジャン」のもとです。
韓国では冬になるとテンジャン作りが行われます。大豆をゆでてうすですりつぶし、豆の形が残るくらいのペースト状にします。これを固めたものがメジュ(みそのもと)です。これを暖かい部屋においてカビが生えるまで待ち、わらでくくって冬の間部屋につり下げておきます。春になると日光に当てて乾かし、大きなつぼの中に塩水と一緒に入れて発こうさせます。発こうが進むとつぼの中が固体と液体に分かれます。液体の方が、カンジャン(しょうゆ)になり、固体の方がテンジャン(みそ)になります。
韓国では、このみそで味をつけたテンジャンチゲという鍋料理があります。日本のみそ汁のような料理です。韓国にいるときに何度か食べました。牛肉やあさり、じゃがいも、豆ふ、長ねぎ、えのきなどたくさんの貝が入っています。青とうがらしが入っていてピリッと辛く、味も濃いのでごはんにかけて食べる人も多いです。
韓国の伝統料理は米と野菜が中心なので、テンジャンは米などに欠けている栄養が含まれていて韓国のひとにとって栄養のバランスをとる上で欠かせない食材だったようです。
日本でも韓国でも、みそは昔からずっと私たちの生活の中で親しまれてきました。ご飯とみそ汁を組み合わせた昔の人の知恵はすごいと思いました。この夏休みには、自分で日本のみそ汁と韓国のみそ汁を作ってみたいと思います。

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