IMPRESSION COMPETITION小学校家庭科副読本『おみそ 調べてみよう!食べてみよう!』
読後感想文コンクール
平成15年度 第11回 入賞者発表

ぼくたちの健康食品『大豆』[優秀賞]

大原町立東小学校6年生林 晃広

ぼくの家では、毎年寒のあける頃みそを作ります。節分の豆まきで大豆を使うのは、大豆は栄養価が高く、体の中の病気という鬼をおいはらうという意味があるのではないかとぼくは思います。
家では、まずかまで大豆をゆでます。かまの底で大豆がこげつかないように、シュロの葉をしいてゆでます。こうじは自分の家の米をこうじ屋に持っていって作ります。
次に、こうじとゆでた豆を混ぜ、塩をかけてみそがめにつめると、ラップをかけ、ふたに重石を置いてねかせます。家ではゆでた豆ですが、ふつうはむした豆を使うのだそうです。おじいちゃんは、 「昔はむした大豆とこうじをおけに入れ、熱いうちにわらじをはいてふんでつぶしたそうだよ。冷めると固くなるし、熱いとやけどするからね。」 と、教えてくれました。
昔は大変でも、家族の健康のため一生けん命造ったんだろうなと思いました。
大豆をゆでたときに出るゆで汁は、ぼくの地域では「とそ」と呼びます。これを飲むととても体によいそうです。また、ゆでた豆はみそにするだけでなく、納豆にもしています。ゆでた大豆に納豆を加え、こたつの中で温めるとできあがりです。そういえば、大豆はきなこにもなります。同じ豆でもいろいろな姿になって口に入るのだなあとびっくりしました。
大豆は畑の肉とも言うそうです。節分の鬼退治に使われるほどパワーのある豆なのです。
今年学校のみんなでみそを造りました。最近では、インスタントみそ汁もあり、お湯を注ぐだけで簡単に飲めます。ですが、米や大豆の種をまくところから始まり、最初から最後まで苦労してみそを造るからこそ、大豆の栄養の大切さを実感できるのだと思いました。収穫際でとん汁にして食べるのが楽しみです。

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