IMPRESSION COMPETITION小学校家庭科副読本『おみそ 調べてみよう!食べてみよう!』
読後感想文コンクール
平成17年度 第13回 入賞者発表

日本人のあかし[優秀賞]

弘前市立松原小学校6年生赤石 楓

また朝食にコーンスープが運ばれてきた。わたしは汁物というと、みそ汁ぐらいしか飲みたいと思わない。それはどうしてか。今日、学校でもらった『おみそ』という本も参考にして考えてみた。
わたしの中でみそ料理といえば、やっぱりおばあちゃんがよく作ってくれた「みそ焼きおにぎり」だ。お母さんの作ったみそ焼きおにぎりは、中に鮭が入っている。でも、鮭を入れるとみその味がうすまるから、おばあちゃんのなにも入れないおにぎりが好きだ。
みそ汁は、おわんに入れて時間がたつと、周りと上の方だけすきとおって見える。この話をお母さんにすると、 「すきとおって味がうすい所を上ずみって言って、離乳食で飲ませるんだよ。楓も小さい時、飲んでたんだよ。」 と、教えてくれた。そういえば、お母さんはわたしがみそ汁を残していると、「腸の中をきれいにするんだから。」とか「若くなるよ。」とか言っている。みそって体にいいんだなあと思った。みその原料の大豆は、体に良い食品として納豆や豆ふがテレビで紹介されている。そう考えると、みそが体に良いのも納得できる。
『おみそ』を読んで、わたしが関心を持ったのはみその歴史だ。みそは今から約一二六五年も前から食べられていたことを知ったからだ。今だとスーパーでふつうに買えるみそも、昔は貴族しか食べることができなかったそうだ。平均寿命が短かった昔に、もっとみそを口に入れることができれば、みんな少しは長く生きることができたんじゃないかなあと思った。
わたしがみそを好むのは、小さいころから飲んできたからだと思う。そして、わたしが日本に生まれ育った日本人だというのが、一番の理由なんだと思った。

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