IMPRESSION COMPETITION小学校家庭科副読本『おみそ 調べてみよう!食べてみよう!』
読後感想文コンクール
平成18年度 第14回 入賞者発表

栄養満点!みそ汁[最優秀賞]

東京都世田谷区立玉川小学校6年生百石 圭太朗

ぼくはよく、夜にみそ汁を食べます。その中で、ぼくが特に好む韓国のみそ汁「テンジャンチゲ」は、日本のものと比べて少しピリッと辛く、中に青とうがらしやホバックなどの、韓国独特の具材をたくさん入れて作ります。日本に帰国してからも、ときどき母が作ってくれます。
みそ副読本を読んで、みそのルーツが中国から朝鮮半島を通って伝わった説があると知りましたが、国によって、作り方や味がずいぶん変わるのだなあ、と思いました。そして、日本の中でも地域によって、味わい方がちがうことが分かりました。ぼくも、名古屋のみそ煮込みうどんを食べた時、普段食べているみそ汁と色や味がちがい、なぜこんなにちがうのだろうか、と思った経験があります。
また、みそはたんぱく質が豊富なため、健康に良く、さまざまな病気予防になると知り、昔から今までとぎれる事なく続けたことを、すばらしく思いました。
では、今まで述べた通り、日本人に好まれている大豆は、どこで育てられたものを食卓に出しているのでしょうか。じつは、大豆の食料自給率は、せいぜい五パーセント強で、ほぼすべてが主にアメリカ合衆国、ブラジルからの輸入で、他にも大豆とともに昔からの健康の知恵とされてきた「米」も、食料自給率の下がる傾向にあります。なぜこのような事態になったかというと、「食生活の多様化」、「安価な外国産の輸入」からだと思われています。輸入に関しては、「安全性」「外国との関係の悪化に伴う輸入禁止の不安」などがあり、とても深刻な状態となっています。
これからのぼくたちのするべきことは、「日本全体が昔から育んできたみその栄養、日本古来から現在まで残し続けてきたすばらしさを伝える」、「なるべく日本産を買い、輸入相手国との輸入範囲について話し合って、みそに限らずすべての食べ物の食料自給率を上げる」ことだと思います。今できる限りの事で、未来の人々に尽くすことが、ぼくたち、日本全体の使命だと思います。
*ホバック=韓国かぼちゃ

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