IMPRESSION COMPETITION小学校家庭科副読本『おみそ 調べてみよう!食べてみよう!』
読後感想文コンクール
平成20年度 第16回 入賞者発表

おみそ[優秀賞]

アメリカ合衆国ワシントン日本語学校6年生西山 ジョーネン 諒

ぼくは、アメリカ生まれのアメリカ育ちである。だから、週五日は現地校に通い、土曜日は補習校に通っている。そして、一学期の最後の日に、この「おみそ」の本をもらった。
母は、時々、夕食の時に、 「今日は、純日本風よ。」 と言う。母の言う純日本風の夕食とは、ご飯、みそ汁、魚料理、野菜の煮物、つけ物等が揃った定食のようなもののことだ。ぼくもこの定食風の夕食が好きだし、アメリカに住んでいる日本人の両親にとっては、この上なく好物のようだ。みそ汁の具は、とうふ、わかめ、油あげ、ねぎの定番の他に、ぼくの好きなじゃが芋、玉ねぎの時もある。夏には、みょうがや青じそが入ったり、冬には、酒かすが入って石狩なべ風にしたり、豚汁やさつま汁になったりする。九州にいる祖母は、麦こうじのみそをよく送ってくれる。母はいつも、
「重いから、もう送らなくてもいいよ。」 と言いながらも、嬉しそうにみそ汁やバーベキューのつけだれや魚のみそ煮に使って、 「やっぱりこのみその味は、なつかしいね。」と言う。
ぼくは、毎年夏休みになると祖母の家に泊まる。そして祖母は、母と同じ味のみそ汁を作ってくれる。
この本を読むと、みその種類、作り方、歴史、色々な利用の仕方がよく分かる。その上、栄養面でも優れている事を知った。このアメリカでも、みそのことをみそペーストとよび注目をあびていて、日本を代表する食品の一つである。みそは、ぼくにとって母の味、祖母の味である。ぼくは、そんなみそを使ってアメリカ風の料理に挑戦したいと思っている。

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