IMPRESSION COMPETITION小学校家庭科副読本『おみそ 調べてみよう!食べてみよう!』
読後感想文コンクール平成23年度 第19回 入賞者発表
世界に広がるみそ[優秀賞]
蘇州日本人学校5年生丸山 礼華
わたしは今年の四月にお父さんの転きんで中国に引っこしました。そして夏休み。日本に一時帰国して、わたしが一番楽しみにしていたのがおばあちゃんのおみそ汁を飲むことです。おばあちゃんが早起きして作ってくれるおみそ汁は、とてもおいしいです。
日本のおみそ汁をのむと、日本に帰ってきたんだと感じます。日本に住んでいる時は当たり前のように、おみそ汁をのんでいたけれど、今はおみそ汁をのむとほっとして、「日本」を感じます。
今回の一時帰国ではたくさんの友達や親せきの人に会えました。そして、地域地域のみそ汁を飲みました。以前住んでいた東京では調合みそ、いとこのいる愛知県は豆みそ、そしておばあちゃんのいる石川県は、こうじみそのみそ汁。同じ日本でも、地域によって使うみその種類が違ったので、面白いと思いました。
わかめのみそ汁に、あさりのみそ汁など、みそ汁にもさまざまな種類があります。そんな日本の味、みそ汁にはかならず入っているもの、それがみそです。他にも、ごへいもちやみそ煮こみうどんなどの料理にもみそが使われています。しかし、みそを使った料理は、どれも日本でしか見たことがないのでわたしは、みそは日本でしか食べられていないと思っていました。
ところが、この本を読んでみてびっくりしました。なんと、みそは外国にも一万トン以上輸出しているのでした。そして中でもアメリカに一番多く輸出しています。小麦がたくさんとれるアメリカでは、パンを食べるイメージが強く、みそ汁とパンとは合わないと思い不思議に思いました。
そんな時に、目にとまったのは外国での食べ方です。なんと、みそ汁のようにスープにする他にも、パンや野菜に直接ぬって食べるそうです。わたしは、きっとアメリカでは、パンや野菜にぬって食べているから輸出量が多いのだと思いました。
みそは世界各地で、その国に合った食べ方で食べられていることがわかりました。それに栄養もいいとわかり、みそのみ力を感じます。日本各地で地域ごとの味があり、大切に作られた美味しい味、みそを世界中の人々にもっと食べてもらいたいです。