IMPRESSION COMPETITION小学校家庭科副読本『おみそ 調べてみよう!食べてみよう!』
読後感想文コンクール
平成26年度 第22回 入賞者発表

忍者も食べたみそ玉[最優秀賞]

鹿児島県出水市立大川内小学校6年生内原 舜一郎

六年生になって、歴史の学習が始まりました。ぼくは、社会の自由研究で、忍者が食べていた物を調べていると『変わりみそ玉』という保存食があるという事が分かりました。『変わりみそ玉』は、忍者だけでなく、戦国時代の武士も戦に持っていた、と聞いて実際にみそ玉を作ってみようと思いました。
まずはぼくは、みそ玉作りに麦みそを選びました。麦みそは、ぼくの住んでいる鹿児島を代表するみそです。そして、いりこのけずり粉とかつお節を、ボウルで味が均一になるように練りまぜます。それを大さじ一杯分ラップを使って団子にします。みそは思っていたよりも、やわらかく、ねばりけがあったので難しかったです。忍者や武士は中に梅ぼしを入れていたらしいです。それも再現してみる事にしました。現代風にぼくの好きな乾燥わかめやとろろこんぶも入れました。ここで注意する所は、水気の多い物を入れると保存には向かないという事です。
次にバーナーで水気をとばします。初めはこげたり、こげすぎなかったりと火の加減が難しかったけど、何回もやっているうちにうまくできるようになりました。みそのこげたにおいがして、おもわずちょっとかじってしまいました。みそを生で食べたのは初めてでした。あまりのしょっぱさにびっくりしました。だけど、くせになるしょっぱさでした。あまりにもぼくがかじるので、お母さんが、
「お湯に溶かしてみようか。」
と言いました。さっそくおわんにみそ玉を入れてお湯を入れると、みそのこげたにおいがしてきました。一口飲んだら、
「ふうーー。めちゃくちゃおいしい。」
と思わず言ってしまいました。これに似たのを忍者も食べていたのだろうなと思いました。忍者のハードな仕事を支えた物の一つにみそ玉があると思うと感激しました。そして身近なみそのすばらしさと歴史を感じました。

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