季節のおすすめみそ料理

みそで旅する ~北海道・東北~

秋が深まり、旅に出たくなる季節です。
今回は地域に根付いてきた食文化に思いを馳せ、みそ料理を食べながら北海道と東北を旅してみましょう。

料理栄養計算&アドバイス 橋本ヨシイ

じゃがいもの酪農(ミルク)煮 (北海道)

じゃがいもの栽培や酪農が盛んな北海道では札幌を中心とした地域で昔から酪農製品と洋食が生活に取り入れられてきました。この“酪農(みるく)煮(に)”もその一つで、じゃがいもを主原料として地域の野菜や酪農製品を牛乳で煮込みます。今回は調味料の塩をみそに代えて、さらにコクとうま味を加え、味を深めました。ちなみに“酪農”は牛乳を指します。

  • エネルギー 299Kcal
  • 食塩相当量 1.8g

※一人分の値

ほたてとねぎ豆腐の貝焼き(かやき)(青森・秋田)

〝貝焼き“は〝かやき”と呼ばれ、ほたての産地である青森では大きな貝殻を利用して作られます。 秋田の「貝焼き(かやき)」はほたてに限らず、山菜や野菜、魚、肉などを利用して作る家庭料理です。とくに寒い日は「今夜は寒いから貝焼きに・・」と食卓にのる回数も多いとか。11月の寒空の日は卵とみそをたっぷり使って熱々の貝(か)焼き(やき)で温まりましょう。

  • エネルギー 214Kcal
  • 食塩相当量 1.8g

※一人分の値

どんがら汁(山形 庄内)

日本海に面した庄内地方で作られる冬の代表的な郷土料理です。「どんがら」は「胴殻」のことで、魚の粗を指します。どんがら汁は、本来はたらの粗を使いますが、今回は入手しやすい切り身で紹介します。高たんぱく、低カロリーで抗酸化成分のセレンを含むたらと青のりをたっぷり加えたみそ汁仕立ては、寒い日の夕食や酒肴にお勧めです。

  • エネルギー 76Kcal
  • 食塩相当量 1.5g

※一人分の値

はらこめし(宮城)

宮城県の阿武隈川や北上川は、さけが産卵のために遡上する川として古くから知られています。「はらこ飯」はこの時期に作られる郷土料理です。本来はしょうゆ味で作りますが、今回は仙台みそを使って作ります。みそが加わることで、とても風味豊かに仕上がります。ちなみに、仙台みそは秀吉が朝鮮出兵時に持参して優れたみそとして知れわたり、日本初の工業生産をしたことで有名な切れの良い塩味とうま味のあるみそです。

  • エネルギー 414Kcal
  • 食塩相当量 1.7g

※一人分の値